2013年11月1日金曜日

機窓から空を見ているのが好きだ

雲は水分のかたまり(という表現はおかしいが)とは思えないほど様々な表情を見せてくれる。

そして、その上にある空の様子。
時として太陽が彩りを添えることもある。

オーバーナイトのフライトで雲の向こうから太陽が上るのが見れた時の美しさは感動覚えるほどなのだが、残念なことに寝つきの良い僕は夜間のフライトは飛び立って間も無く寝入ってしまい、着陸間際まで寝ている… そういうわけで、感動を覚えるほどの美しさを見逃してしまうことの方が多い。

そう、僕は寝つきがすこぶる良いのです。

ある時など、成田から香港に行く時に離陸前の成田で寝入ってしまい、着いたら香港だったことがあった。香港までのフライト時間を考えると、6時間以上は眠っていたことになる。

別の時はロンドンから成田まで食事もとらず、トイレも行かず、ずっと寝ていたということもあった。この時など、帰ってきてから時差ぼけとは別の意味で眠れずに苦労した記憶がある。

飛行機の中で本格的に寝てしまうと食事や映画、思索の時間など様々なものを逃してしまう。

見逃したと言えば、10年ほど前に国際会議に出席するために仲間と成田からコペンハーゲン行きのフライトに乗った時、前日までのスケジュールと搭乗前に寿司屋でいただいたアルコールで僕は例によって早々に熟睡してしまたのだけど、寝付かれなかった仲間の一人が降機してから大興奮していた。

曰く、機窓からオーロラを見たとのこと

ロシアの上を飛んでいくフライトなので見られることもあるのだろう。

それは良かったと羨ましさを隠せずに伝えた後に、それにしても起こしてくれても良かったのに…と付け加えると、あまりの熟睡度に起こすのが申し訳なかったとのこと。

映画はそのうちにレンタルで見られるし、食事も別に機内で食べなくても良い。

しかし、オーロラは別のところで見るという訳には行かないし、もし見るとしたらカナダのイエローナイフやグリーンランドなどで極寒の中を耐える覚悟が必要らしい。

普段は寝つきの良さは取り柄だと思っているのだけど、この時ばかりは自分の寝つきの良さと眠りの深さが残念に感じた。

中には飛行機の中では眠れないという人もいて、それはそれで辛いらしいから寝つきが良いのは恐らく良いことなのだろうと思う。それにしても飛行機に乗ると睡眠薬でも飲んだかのように眠気が襲ってくるのはなぜなのだろう?

同じく機内では爆睡する友人などはエアに睡眠ガスが入っているに違いないと言っていたけれど、まさかそんなことがあるはずはないし…

恐らく、電話もメールも遮断されていて、とにかく何かに追いかけられることはないという安心感が眠気につながるのだと思う。逆に眠れないとう方は空を飛んでいるということが不安なのではないだろうかと考えている。

僕の場合は飛行機を降りてから、數十通、フライト時間によっては100通を超えるメールやらメッセージやらに愕然として、一気に眠気から覚めるというのがいつものパターン。

さて、このフライトを降りたら何通のメールが待っているか?

嬉しいお知らせがあると良いなぁと思いながら、珍しく機内で起きていて機窓から外を見たらサンタクロースがクリスマスに向けてトナカイのトレーニング中だった。

それを見て自分が寝ていたことに気づいたってのもなぁ…

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