2014年3月6日木曜日

ひくかよるか

エマジェネティックスを特性分析のツールとして活用していると様々なことが見えてきます。

エマジェネティックスの思考特性分析の特徴は右脳(感覚的思考)左脳(論理的思考)という2分割だけでなく抽象的思考と具象的思考という考え方も取り入れて思考を4分割で考えているところです。






上のプロファイルの青い部分と黄色い部分は抽象的な思考を指しています。このサンプルプロファイルは青と黄色の思考の優先的に使用する抽象脳タイプと表現されるもので、物事の全体像を俯瞰的にとらえて大枠をつかむのが早いし得意な傾向があります。


一方、下のプロファイルの緑の部分と赤い部分は具象的な思考を意味しています。こちらは具象脳タイプと言われます。抽象脳タイプと違って誰がいつ何をといったよう具体的なプロセスなどに着目する傾向があります。




僕は、この2つのプロファイルの大きな違いを「網の目の細かさ」と表現しています。

同じことを表現したり考えたりしていても抽象脳の網の目は大きく、どちらかと言えば出来上がりイメージを描きます。

具象脳は網の目が細かいので出来上がりイメージよりも何を誰がどのようにするか、どのような作業が必要かというようなプロセスを考えるのです。


例えば、あるセミナーでの一コマをご紹介します。


「完璧なバケーション」というテーマで何の制限もないなかで自分にとっての完璧なバケーションを考え、それをワークシートに記入して頂きました。

抽象脳タイプのAさんは「南の島でビーチに寝そべり美女とビールを飲む」と記入。恐らくAさんの頭の中では↓のようなイメージが描かれていたのではないかと思います 笑。(なお、画像はネットで拾ったものです)



一方、具象脳タイプのBさんがなんて書いたかと言うと・・・


① パスポートの取得

② 行先の決定

③ 航空券の手配

④ ホテルの手配


などなどと続き・・・


⑫ ビーチでビールを飲む


このように記入してあったのです。


お二人が同じようなことを書いたのは全くの偶然。

しかし、同じようなことを描くのでも結果や出来上がりイメージを描く抽象脳と、そこに至るプロセスを描く具象脳の違いを明確に表しています。

引いて見る抽象脳

寄りで見る具象脳


この思考の違いを理解しておかないと、仕事やコミュニケーションなどでエラーが起こりやすいので注意してほしいと思います。









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