小説を読んでから、ずっと見たかったのですが、何かタイミングが合わずにのびのびになっていた作品です。
いや~、良かった!面白かった!!
各所で絶賛されていますが、岡田さんの演技が良かったですね~
特に終盤の苦悩している時の表情は素晴らしかったです。
そして、本作品が遺作になってしまった夏八木さんは最高に素晴らしかった。最後の方の独白シーンに惹きこまれました。
この映画を観て、感じたことは沢山ありますが、なぜか数年前に亡くなった祖母の言葉を思い出しました。
毎年、正月に親族が集まっての宴会
その時に必ず戦争時代の話をしてくれました。
毎回、ほとんど同じ話し。
何回も聞いているし、話の流れも分かっているのだけど、なぜか聞いてしまった記憶があります。
その度に祖母が言っていたのが「今年で最後かもしれないからね」という言葉。それを聞くたびに「僕らの世代(甥っ子達も一緒に聞いていたので、ずいぶんと幅が広い「世代」ですが・・・)が戦争を実体験した人たちから直接話を聞く最後の世代なんだな」と考えていました。
そして、日本中の各家庭にそれぞれのストーリがあって、その一つ一つが記録だし、歴史なんだよね・・・そんなことを感じたことも思い出しました。
こういった、いわば市井の人々の戦争体験を語り継がなくて良いのだろうか
「おじいちゃん、おばあちゃんからこんな話を聞いたよ」
そんな一般人目線の物語を持ち寄って何かに残せないかな・・・
そんなことも考えた作品でした。
ジャストアイデアという感じですが、もしかしたら何かやるかもしれません。
それにしても・・・
「生きていたい」という当然の願いが口に出せない社会は異常だし、戦争はあってはならないと改めて思うのでした。
そして、今も世界の色々な場所で紛争・戦争は起きているということも忘れてはならないと思います。
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