2013年9月18日水曜日

イメージについて

すぎちゃん=「ワイルドだろ~」

きんたろーさん=「元AKBの前田敦子さんのものまね」

旧くは・・・ ビートたけしさん=「コマネチ!」

芸人さんがブレイクする時というのは何らかのネタがきっかけになることが多いですね。

そして、そのネタがタレントさんのイメージとして定着してしまい、その後もずっとイメージがついてまわるものです。

芸人さんに限らず、今月最終回を迎える「あまちゃん」の能年玲奈さんも、イコール「あまちゃん」、シルベスタースタローン=ロッキーなんていうイメージは結構強いのではないでしょうか?

そして、「能年さん=あまちゃん」や「スタローン=ロッキー」というイメージを払拭するのは大変なようです。

なんでこんなことを書いているかというと、これって実は講師と言う仕事にも共通する部分があると思うからなのです。

講師と言うのは専門性が問われる仕事です。
講師として前に立つには何らかのカタチで専門性を打ち出す必要がありますし、そもそも専門性がなければ講座に説得力がありませんよね。

キャリアカウンセラーなどの資格が必要な内容のものは別として、マナー・コミュニケーション・リーダーシップなど・・・資格がない(もしくは資格がなくても講座を開くことのできる)内容のものの場合、講師の経験や実ビジネスでの実績によって専門性をアピールすることが多いですね。

そして、研修や講座への出講経験を積み重ね、自分でも相当の勉強をして専門性はどんどん高くなると次のステップとして次に目指すのが「出版」という流れになることが多いようです。

この「出版」というのは、様々な意味で効果があります。

僕もこれまで3冊を出版(うち2冊は共著)しています。

特に、ここ3年間で2冊を出版したエマジェネティックスに関する本は、有難いことに、まあまあ売れているようなので相応なパブリシティ効果を感じています。

そうすると、今度は「中村泰彦=エマジェネティックスの人」というイメージが出来上がるのです。

幸いなことにエマジェネティックスは人の思考と行動を分析するプラットホーム的なツールで、コミュニケーション、営業、接客、プレゼンテーションといったスキル面から組織分析などのコンサルティング領域まで活用範囲が広いので、「中村泰彦=エマジェネティックスの人」というイメージは仕事にプラスの影響は感じたことは多いですが、今のところ制約を感じたことは余りありません。

これが例えば「営業術」というテーマの本を出版すると、「〇〇さん=営業の人」というイメージがついて回るのですね。

そうすると、営業研修以外の仕事に広がらないということがあるのです。

もちろん、営業研修シリーズのみで年間200本の研修に絶賛出講中の講師の方もいらっしゃるので、これが「NG」という訳ではありません。

でも、もし「もっと様々な分野の仕事をしたい」という気持ちがあるとしたら、「営業術というテーマの本を出版したこと」が制約になり得るということも知っておいた方が良いと思います。

今週末から福岡で始まる講師育成プロジェクトでも、この辺のことは触れたいと思います。



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