2011年6月1日水曜日

変化

月に数日はコンサルティング先の社長さんと定期ミーティングをさせて頂いています。


 ○ 人材開発や組織力向上について話し合う場


 ○ 問題解決に関してフリーディスカッション


たいてい2時間位の時間を予定しているのですが、あっという間に過ぎてしまいます。


会社は動いており、日々状況は変わっています。


昨年行った手法が今年も上手く行く保証は全くありません。


特に東日本大震災以降、人の考え方が大きく変わったように感じています。


一例としては、結婚願望をより強く持つ人が増え、結婚紹介所などへの入会申し込みが激増したとのこと。


日経のWebニュース やっぱり「結婚」 震災で強まる絆志向


他にも地元意識の強さを再認識したなどのニュースも見受けられました。


人の思考が変われば、働き方や仕事に対する考え方も変わります。


そして、企業やビジネスのあり方・進め方も変わります。


震災という未曾有の災害があった今年、悲しい別れや辛い出来事も沢山あります。


また、現在進行形で厳しい状況も続いております。


だからこそ、今がまさに変化すべき時なのだと思います。


先月、クライアントさんとのお話しででたテーマの一つが「事業継続性」です。


産業機械の製造メーカーさんである某社さんは製造拠点が集約されていました。


しかし計画停電などへの対応で製造工程が大幅に変更ずれたこと


そして、東京直下型の地震への不安などから


※ 万が一の場合に生産が止まる


 ⇒ ビジネスがストップする 


 ⇒ 顧客に多大な迷惑がかかる 


 ⇒ 予め対応策を練ってしかるべき手を打っておこう


という結論になり、製造拠点の分散を検討し、基本的な方針が決定したとのこと。


実は、この企業さん 数年に渡って同様の議論をしてきていたのです。


常に結論が出ず・・・ 「まぁ、焦って決めなくても」 「今でなくても」 そんな風潮だったのです。


しかし、震災から2ヶ月で実施計画まで決定し、後は第一歩を踏み出すだけという状態に!!


これも大きな変化の一つでありましょう。


この企業さんは震災をキッカケに他にも数々の変化を起こそうとされています。


確かに辛く悲しい天災ではありましたが、この企業さんにとって震災が変化のミナモトとなったことは事実。


今進んでいるモノを変えるのには勇気が必要です。


そしてキッカケになるのは厳しい経験となることが多いようです。


より良い姿、より良い組織、より良いビジネス ・・・ 人は常によりよくありたいものです。


しかし、より良くあるために必要なのは行動です。


どんな一歩でも踏み出さなければ決して行きたい場所に着くことはないのです。


できれば厳しい経験を経ることなく変化を起こしていきたいものですね。



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